もやしがすきです。ぽりぽり、しゃきしゃきとしたした食感、さっと炒めるだけで、食卓に出せるという手軽さ、そしてお値段。食べ応えがあるのに、カロリーは控えめというところもすてきです。
でも、もやしを生で食べてはいけません！
まさか、そんなことはしないわ。と、みなさん、思われるでしょうね。私も普段はきちんと火を通して食べます。もやしの外袋にもちゃんと火を通して食べてくださいと書いてありますから、そこはちゃんと守っています。後にも先にあんなことはありません。でも、先日、なんの間が悪かったのか、やってしまいました。
今週のはてなのお題は、「人生最大の危機」ということですね。さすがに人生最大の危機というのは大げさですが、危機には間違いなかったと思います。
家で焼肉というのも結構やります。
家で焼肉をやると、家じゅう、焼肉のにおいがついて、次の日もまた次の日も、におい消しをまいて回ることになります。でも、手軽さには勝てず、よくやります。
なにせ、ビールが大好きですから、焼肉屋に行っても繰り返しおかわりをするわけです。肉も柔らかくて脂ののったのが好みときたら、庶民的な店でも会計は跳ね上がります。あと片付けもお店にお任せできるので、楽なことこの上ないのですが、予算の都合を考えると、家で焼肉というふうになります。
家ならそこそこ上等の肉を買ってきても、発泡酒でない本物のビールを飲みたいだけ飲んでも、店のように会計のときに目玉が飛び出ることもありません。それに、眠くなったらすぐにごろんと横になることもできます。
もちろん、ホットプレートはぎらぎらとこちらをにらんでいますが、一晩ぐらいならないことにできます。
準備は抜かりなく。
そういうわけで、先日も、家で焼肉ということになりました。飲んだら動きたくないたちです。バットに野菜を切るだけ切って、並べておきました。キャベツ、とうもろこし、ピーマン、かぼちゃ、玉ねぎはちゃんとつまようじに差します。こういうところは面倒でもちゃんとやります。
ウインナー、肉も買ってきたものすべて出しておきました。我が家はみんな鯨飲馬食だから、どうせ全部食べるのです。なら、出して置けば冷蔵庫を行ったり来たりしないで済みます。できるだけ動かないでいいように準備万端にしておくわけです。
飲む前はちょろちょろとエプロンをつけたネズミのように動けるのですが、飲んだらだめ。いくらのんべえでも、昼からとか朝からとか飲むのはあまり好きではなくて、すべて終わったあとに飲みたいのです。
もやしはこわい。
準備が済んだら、もうあとは食べて飲むだけです。動きません。動くのは冷たいビールを取る時だけ。そこだけはネズミです。肉とビール、おしゃべりで楽しい時間です。飲みはじめたら長く飲みたいのです。
でも、さすがにお腹は膨れてくるので、あっさりしたものが食べたいな、あ、こんなところ、もやしがあるじゃない。普段から好きなものですから、３袋くらいは買ってバットの上に開けておいたのが災いしました。焼肉をしたあとも袋半分くらいは残っていたのですね。
その夜、今まで体験したこともないような腹痛で目を覚ましました。胃腸だけは丈夫なたちでめったなことがないと壊すことはないので、一瞬、何が起こったかわからないくらいです。あまりに苦しくてキッチンで脂汗を流して、倒れこみます。これまた困ったことにトイレに行ってもうんともすんともいわないので、ただただ痛みに耐える時間でした。
ちなみに家族に食あたりになった人間はおらずで、あたったのは私だけなので、肉は原因ではなかったのです。生のもやしを食べたのは私だけ。本当にもやしはこわい。みなさん、くれぐれも生でもやしを食べないようにしてくださいね。
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